「障害」について考えてみる
障害者施設の理事長の想い
「障害者施設は介護施設との類似点が多く介護現場に生かせることがあるのでは」との思いからこの度、障害者施設の理事長にお話を聞く機会を頂きましたので皆さんにお伝えしたいと思います。
今回ご協力頂いた施設では身体、知的障害共にいらっしゃいます。入居したのが早い方では18歳から入所されているので高齢者よりは長い期間暮らして居られる方のいらっしゃいました。
理事長(60代の男性で細身の気さくな方でした)のお話では大きな枠組みの中では障害施設と高齢者施設で介護内容には変わりはないとのことです。
違いをあげるとするなら、周囲の理解を得ることに苦労されているということ。この施設の立ち上げ当時はとても苦労されたそうです。
それは何故か?認知症は自分がなりえる事として理解があるのに対し、障害は自分はなりえない、もしくはなりうることが低いと考えてる方が多いという事です。私たちは自分に現時点で障害がなかったらこれから「障害者になる」とは皆、思わないでしょう。不慮の事故で障害が残るなどとは想像しませんし、自分がそうなるのはものすごく低い確率だと思って障害を身近に感じずに日々生活しています。
そのような障害に対する理解が低い中では賃貸物件を借りる時にも問題が起こりやすいのです。
大家さんはOKでも大家さんの家族の方は難色を示しすぐにはOKもらえなかったりされたそうです。
以前より社会の障害に対する理解度は格段に上がってきていますがまだまだ誰もが相互理解出来る社会の実現には時間が必要です。
現在も地域の方の障害者施設、障害者への理解を得る為にも今も努力を続けています。地域行事に職員さんと入居者の方がボランティア参加を積極的にされ、そうして地域住民の方とコミュニケーションをとりながら理解と協力を得ておられます。
さて、介護現場では現在慢性的な人員不足の中、行事を増やすと職員の人員不足からの多忙業務に負担を上乗せすることになり離職者増加を招き、更なる高負担という負のスパイラルが起こってしまう可能性が高く、高齢者へのサービスと職員の業務のバランスが難しい状態が続いています。
業務が増えてもあまり不平を上司や会社に言う人は少ないのが日本の慣習でしょう。そうなるとストレスは不平不満になり介護の質にも影響は出てきます。
今回インタビューをお願いした施設では、理事長も施設長も他の従業員と同じように動いていて組織でもありチームのような一体感がありいい雰囲気にみえました。職場の人間関係や雰囲気を地域の人、ご家族の方は見ていらっしゃいます。
施設の評価や理解にとても関わってくることなので、高齢者施設でも同じ事が言えます。
処遇については制度が違うくらいで高齢者施設の処遇とあまり変わらず、夜勤帯の人員不足があるようです。これは介護現場「あるある」の1つですね。バリアフリーや少子高齢化はずっと言われ続けていますが、それを支える人達の処遇が対価にあってないというのがあります。
ちなみにフィンランドでは介護職の地位は高く国として必要な職業として認識され賃金もよく、介護を目指す人が多いといわれています。国民の意識が日本と差がでてるのでしょうね。
障害は自分もなりえる事とと考えれるようになると差別や偏見もなくなりほんとのバイアフリーになるのでしょう。健康寿命を延ばす取り組みとして教室活動してますが、本当のバリアフリーになる世の中へなるように更に努力していきたいと思います。
あとがき
お忙し中、ご協力及びインタビューに答えてくださった理事長、施設職員、利用者の方々ありがとうございました。
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